co-opコープ北陸事業連合

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2023年02月28日農産ブログ

産直産地「紀ノ川農協」の合同点検を実施

こんにちは、農産バイヤーの吉岡です。毎度ご覧いただきありがとうございます!

今回は和歌山県にある産直産地「紀ノ川農協」の合同点検に行ってきました。
「合同点検」とは、紀ノ川農協とお取引のある全国の生協が、圃場や選果場を合同で視察・点検することです。合同で実施することで、一度で点検が済み産地の負担を減らすことができます。各生協が同じような内容にもかかわらず何度も点検に訪れたら、産地は大変ですもんね~

この日はコープ北陸のほか、ユーコープ(関東)、東海コープ、コープCSネット(中国四国)、コープ九州の担当者が集まり、計8名で点検に臨みました。

今回の点検対象は八朔(はっさく)。コープ北陸では1~2月末までの企画です(「紀ノ川のはっさく900g」) 。

 会議の様子。はじめに帳票類の確認を行いました

 はっさくの出荷基準書

 紀ノ川農協では年1回「紀ノ川GAP通信」を発行し生産者に安全点検を促しています

点検では下記の「3つの安全」という観点からチェックを行います。

1.食品の安全
2.労働の安全
3.環境の安全(保全)

 
例えば、栽培計画書や出荷基準書などの帳票類はしっかり保管されているか、農薬の管理は法令に順守しているか、従業員に定期健診を受けさせているか、事故があった場合の対応手順や土壌汚染に対する対策が講じられているか等々、チェック項目は多岐にわたります。

言ってみれば、「リスクがあったら取り除いておこう」というものです。

これは“生協版GAP”とも呼ばれており、点検内容は農業規範の国際基準である「グローバルGAP」に準じています。※GAP=農業生産工程管理。「Good Agricultural Practices」の略

89のお題目があり、さらにその1つひとつに細かな項目がぶら下がっていて、実際には300~400のチェック項目があります。現実的には、これをすべて実施できている産地を探す方が難しいかもしれません。

生協の場合、点検と言っても合否を決めたり、認証を与えたりするものではなく、あくまでも“少しずつ改善すること”が目的です。文字通り“practice”=練習なのです。

点検を受ける側の産地や生産者にとっては、細かい指摘が入るため、毎回縮み上がる思いで立ち会っておられるのではとお察しします。あら捜しともとれるため、中には忌々しく感じてらっしゃる方もいらっしゃるかもしれません。

しかし、すべては当事者である産地や生産者、そして商品を利用する組合員のため。
これを怠った時、のちに事故が起こる可能性があること、そしてその事故により必ず要らぬ費用が発生すること、時にはとんでもない代償を払わないといけなくなるケースもあるということを実例を紹介しながら理解を求めていきます。

 園地を視察。実はほぼ採り終えた後ということで、木の下に落ちている程度

 今年に入って選果方法をより果物を傷つけない手法に変えているとのこと


選果の様子

 出荷を待つはっさく

今回、点検に向けての準備や当日の立ち合いなど、お忙しい中ご協力いただいた紀ノ川農協さん、本当にありがとうございました。
今後とも組合員が安心して利用できる食材をご提供いただきますよう、末永くよろしくお願いします!

 はっさくの生産者の岡さん。はっさく以外にも柿やレモンも作っています