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2023年05月09日農産ブログ

今年も「加登農園」(白山市)を訪問!


こんにちは、農産バイヤーの吉岡です。毎度ご覧いただきありがとうございます。

5月8日(月)、今年も「加登さんの梨」でお馴染み「加登農園」を見学してきました。
GW最終日の昨日はバケツをひっくり返したような土砂降りの雨でしたが、この日は午後から晴れ間が見え、絶好の見学日和となりました。

さっそく生育状況ですが、今年は例年より1週間~10日ほど早い開花となったそうです。
4月5日に咲き始め、その後受粉。4月20日頃には実を付け始めました。
今年は桜もそうでしたが、チューリップや藤の花など、あらゆる花が前進気味で、果樹の花も例外ではないようですね。

実が成り始めて半月が経ちました
まだまだ梨とは分からない外観です

現時点で、サイズ傾向はまだ分かりませんが量は例年並みといったところ。ただ、「黒星病」が深刻。この時期にすでに多く見られ、4月の三寒四温が影響しているのでは?と加登さん。
黒星病とは、糸状菌というカビが原因の病気で、葉や茎に黒い斑点が現れる現象です。

黒星病は茎から葉や果実へと移っていきます

黒星病の症状

黒星病は一昨年も発生に悩まされ、正品率の低下(規格外品の増加)、お申し出の多発につながりました。

また、昨年は黒星病は少なかったのですが、「芯腐れ病」が多く発生し、ご注文された組合員のみなさまにはたびたびご迷惑をおかけしました。

いずれも農薬散布など早期の防除策が鍵を握るのですが、あちらを立てればこちらが立たず、自然相手の野良仕事は、ほんとうに難しいですね💦

今後、収穫までにできる限り防除を施し、摘果していくことになりますが、事と次第では黒星に関する出荷基準を例年より若干緩和していこうという話にもなりました。
あくまで果肉に影響がないことが前提ですが、例を挙げれば、梨1玉に黒星が例年なら1個所のところ、今年は2個所までOKにする、等です。

そうでもしないと出荷できるものが極端に減って、原料が集まらない可能性が出てくるからです。産地支援とフードロス削減の観点から、どうか組合員のみなさまのご協力とご理解をお願い致します。
産地・生産者が窮地に陥った時こそ、最大の市民団体である生協の力を発揮させていきましょう!

今年も8月1回「新水」からスタートし、8月4回~「幸水」、9月2回~「豊水」のご案内予定です。どうぞお楽しみに!