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2022年10月26日検査室だより

やってみた! シンクの水はね実験

鶏肉を買ったとき、トレイにドリップ(肉汁)が出ていることがあります。

なんとなく気持ちが悪いので、つい野菜と同じように水で洗い流していたところ、「鶏肉を水洗いすると、水はねと一緒に鶏肉についていたサルモネラ菌が飛んで、それが生野菜やまな板につくと食中毒になることがあるから、洗っちゃだめだよ」と言われてしまいました。(え?だめなの?でも気持ち悪いけど…)

そこで、どれくらい水はねするのかを実験してみました!

1.準備

暗いところで発光するローションを、鶏肉に塗ります。このままシンク内で水洗いし、ローションがどこまで飛散するのか確認してみます。

2.実験開始!

水道の水で鶏肉を洗います(じゃぶじゃぶ…)

洗い終わりました。特に変わったところは‥なし。そんなに水も飛んでいないような…

3.ブラックライト照射!

点々と光るものが…。これは鶏肉から洗い落とされたローションです。シンク全体に飛び散っているのが分ります。


洗い桶にまな板や包丁を付けたままで洗うと、まな板から壁に水はねして(飛散範囲が広がって)しまいました。

4.鶏肉を洗ったときの水はねのリスクについて

もし、鶏肉にサルモネラ菌が居たとしたら・・・
シンクの中やまわりに置いてあるものに水と一緒に菌も飛び散ってしまいます。せっかく洗った野菜にも菌が移ってしまう可能性が。
また、水道のコック部分にも飛び散っていることから、そのまま触ると手に菌が着いてしまいます。その手で何かを触ると次々に菌が付着していく可能性があります。
菌は目に見えないので、水と一緒にあちこちに飛び散っている可能性があることを知って、調理の手順や食材の扱いを考えることが大切です。

〈微生物菌は増える〉
食べ物に付着した微生物は、生育に適した条件(温度、pH、水分、栄養など)のもとでは「分裂」しながら増えます。微生物が増殖する速さは種類によって異なりますが、例えば10分に1回分裂する微生物がいたとすると、10分後は2個、1時間後では64個、5時間後では約10億個にまで増えてしまう計算になります。

5.お肉のドリップはどうすればいいの?

お肉のドリップはキッチンペーパーで拭き取りましょう。
※包丁やまな板などの調理器具は野菜用、お肉用、お魚用とわけて使うか、生野菜から先に使いましょう(使った後はその都度洗いましょう)。
そして、調理器具などを洗う時もシンク周りの水の飛び跳ねを意識して洗いましょう。

食品安全推進委員 矢野先生から
鶏肉の洗浄を対象として行ったその結果は、図示されているように、広い範囲に洗浄液が飛沫していることが明らかとなりました。ご家庭では野菜や使用後の食器等の洗浄は日常的に行われますが、その飛沫が流し台の周辺におよんでいることが、この検証で明らかになりました。

細菌(食中毒菌を含)は肉や魚のみに付着・存在しているのではなく、その数の多少はありますが、加熱していない食材に存在している可能性は高いです。

この飛沫に存在している細菌が1個であっても、食材に付着した場合、その栄養源を利用して時間が経てば増殖し、腐敗や食中毒の原因となります。当然、流し台を不潔な状態に置いておくと、その跳ね返り水で、同様なことが起こる可能性は十分にあります。

したがって、流し台の近くに食材、食器等を置かずに、洗浄すること、流し台は常に清潔にすることを、守っていただきたい。

 

実験担当者から
洗い方としては、サッとかけ流すというよりも、しっかりとドリップを洗い落とすように15秒程度で手もみしました。(ゴシゴシとまではいかないですが…)

感覚的にはあまり水はねしているようには思いませんでしたが、ブラックライトを当ててみると一目瞭然、シンク内だけでなく横の壁面や近くに置いてあったキッチンペーパーまで飛んでいることに驚きました。また、洗い終わりに水栓を閉めた際、やはり手が触れる部分も発光していたので、水はねだけなく、鶏肉に触れた手指にも注意が必要と感じました。

 

実験を終えて 商品検査グループまとめ
今回はシンクの水はねの実験を行いましたが、先生や実験担当者の方のご意見のとおり、サルモネラ菌に限らずいろいろな細菌が水はねや手指・調理器具によって口に入る可能性はあります。

まずは、シンクやシンク周りを清潔にすること、そして菌を付着させたり増殖させたりするような扱いをしないことが大切だと実感しました。
多くの細菌は加熱により死滅するため、調理する際には十分加熱することが大切です。

しかし、サラダなど生食することもあるため、食材を扱う際には「(菌を)つけない、ふやさない、やっつける」という基本を意識して調理することが大切であると改めて感じました。