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2023年06月26日農産ブログ

2度目の訪問!「加登農園」

こんにちは、農産バイヤーの吉岡です。毎度ご覧いただきありがとうございます。

加登農園さんへは5月8日以来、今年2回目の訪問となります。
7月末の出荷スタートに向け生育状況を確認してきました!

まずはトップバッターの「新水」。一番初めに出回る品種で、やや酸味を感じる爽やかな食味です♪
今年はかなりの潤沢予想で、収量は平年の1.2倍ぐらいまで増えそうだとか。順調に育っていますよ~
新水の初出荷は、まさに旬の到来を告げる号砲と言えるでしょう!

収穫を約1ヶ月後に控えた新水

次に「幸水」。そう、みんな大好き!一番人気の品種ですよね~
加登さんの園地でもこの幸水の面積は40%を占めるんだそうです。

こちらは幸水(左:前回訪問時 右:今回)

今年の収量は平年の75%程度にとどまりそうです。というのも、前回の投稿でもお知らせしましたが、今年は「黒星病」が深刻で、同じように悩まされた一昨年を上回る深刻レベル。
そのため、幸水に関してはどうしても出荷基準を緩和せざるを得ない状況です。チラシでも掲載していきますが、果皮に黒点2点までは許容範囲として出荷してまいります。1点の大きさは米粒程度、もちろん果肉に影響がない程度の表面的なものに限ります。黒点の大きいもの、窪んだものは当然除去します。(詳しくは「梨の出荷基準」をご覧ください)

生産者支援、フードロス削減の観点からも、組合員様には何卒ご理解をいただきますようお願いします!これを理解してくれるのが生協の組合員だと信じております!

終盤の「豊水」は耐性が強い品種。心配された黒星病は幸水ほど深刻ではなさそう。
生育は順調で、収量は平年並みの予想です。

こちらは豊水

今は摘果の真最中で、とりわけ黒星病が目立つ幸水に作業がかかりきりだそうです。梅雨で菌が活発に動く時期だそうで、摘果や防除で気を抜くとたちどころに菌が拡がって多くの実がやられてしまいます。毎週ゴミ袋12~13袋にもなる実を捨てているというから、その苦労は「推して知るべし」かもしれません。

今年は黒星病に悩まされています。殺菌作業を例年より増やして対応

このほかにも、減農薬はもちろん、石川の梨農家では数少ない電解水による葉面散布、枝をわざと横に倒して実を美味しくする栽培技術、秋には落ち葉をすべて集めて菌の浮遊を止める殺菌法などなど、これがこだわりの詰まった“加登流”なのです。

菌に侵された葉は枯れ落ちます(軸が黒いのは黒星病の症状)

8月1回から「新水」、8月4回から「幸水」、9月2回から「豊水」。

「加登さんのこだわり梨」どうぞお楽しみ!

生産者の加登さん


生協では、出荷基準をもとに産直梨の点検を行っております。
多少外観が悪くても果肉や食味に影響がないものはお届けします。フードロスの観点からも何卒ご理解をお願いします。

産直梨の出荷基準を見る