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2023年10月02日農産ブログ
愛媛県の産直産地「ニュウズ」を訪問
こんにちは、農産バイヤーの吉岡です。毎度ご覧いただきありがとうございます!
秋到来!というわけで、巷では青色の極早生みかんが出回り始めました!
みかんと言えば愛媛。今回は愛媛の産直産地「ニュウズ」さんにお邪魔して参りました!
ニュウズさんは、コープ北陸だけでなく全国の生協に商品を卸している産直産地で、みかん以外にも晩柑類やジュースやゼリーなどの加工品なども製造・販売しています。
園地のほとんどが会社保有のもので、栽培から出荷まで一貫して行う農業法人なのです。
園地で摘果作業中だった生産者の上杉さん
事務所を訪れ専務の土居さんと1時間ほど商談した後、さっそく園地へ。
今年の作柄はと聞くと、着果・玉肥大ともに順調とのこと。昨年は裏作で少なめでしたが、今年はその逆の表年に当たり、昨年より1割ほど多い予想だとか。
極早生は出荷が始まっています
実は土居さんに今深刻な悩みが。それはイノシシによる被害です。
商談の際に聞いていたリアルを、園地に着いていきなり目の当たりにしました!イノシシの足跡や、折れた枝木、食われたみかんの残骸がそこかしこに。
イノシシによる爪跡① 地面についた足跡
聞くと、ひどい年などは被害が推計で4割にも上るといいます。天候不順による被害でも収量4割減はなかなかありません。これはもう農家にとっては災害級レベルです。シーズンオフはさつまいもなど違う作物を荒らし、みかんの時期になると毎年図ったようにやってきて畑を荒らすそうです。単独行動もあれば、子や仲間を連れての集団行動も。
イノシシによる爪跡② 胴体に付いた土が葉に付着
電柵やワイヤーがあっても、穴を掘って地中にもぐって抜けてくるらしいのです。よほど食い意地の張った連中に違いありません。猟友会で毎日1~2頭ずつ仕留めても全く追いつかないのが現実だそうです。
イノシシによる爪跡③ イノシシが枝に寄りかかって折れた跡
厳密に言えば、イノシシではなく豚の掛け合わせである「イノブタ」で、馬力も繁殖力も強いというからなおさらタチが悪いのです。対策を打ってはいるものの、より効果のある策が見当たらないと土居さんは肩を落としていました。
イノシシによる爪跡④ きれいに果肉だけを食らう
一方で吉報も!来年の秋、施設に新しい設備が導入されます!農協などではお馴染みですが、光センサーの導入です!
6方向からのレーザー照射で糖酸度チェックが可能に。計量もサイズ選別もすべて自動になります。これまで人が対応してたことが自動化され、繁忙期の労働時間など、抱えていた社内問題をいくつも解消できるといいます。出荷量は変えずに人件費を削減できるし、捻出した労働力をまた違う仕事に振り向けることもできる。さらには、「糖度保証」「糖度選別」を謳うことが可能になる。データを溜めていくことで、園地ごとの作柄や特性を分析し次期の栽培に活かすこともできる。できることが増えることのワクワク感みたいなものが、土居さんの口ぶりからよーく伝わってきて、聞いてるこちらもなんだか嬉しくなりました♪
選果機は来年新調予定 大きな投資です…
ニュウズさんの企画は「段々畑の潮風みかん」として9月4回から掲載中です。
今は極早生種で青色をしてますが、この後11~12月にかけ、黄色に色付いたものがお届けされていきます。
中生種はまだまだ青い
「段々畑の潮風みかん」、今年もご利用のほどよろしくお願いしまーす!
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