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2023年08月04日検査室だより

えびフライを使ったアレルギー実験(1)

食品工場ではアレルゲン(アレルギーの原因)の取扱いには細心の注意を払っています。
原料管理はもちろん、使用器具や作業者が身に着けるものすべて、アレルゲンが混入しないよう工夫をしています。作業の手順、器具の扱い方などを細かくルール化し、徹底していても「揚げ油」が原因でアレルゲンが混入した事例があります。そこで「揚げ油」にアレルゲンが移るのか検証してみました。

≪実験のポイント≫

  • 食品のアレルゲンは揚げ油に溶け出すの?
  • エビフライを揚げた油で他の食品を揚げると、アレルゲンは移るのかな?

≪準備したもの≫
冷凍えびフライ
原材料表示(アレルギー表示)…小麦・卵・えびのアレルゲンを含む


サラダ油

ナス
冷凍えびフライを揚げた油でナスを揚げたらどうなるの?
ナスにアレルゲンが移るのかしら?



(1)新しい油でえびフライ5本揚げるよ。
(2)衣の揚げカスがのこったままだけど、まずはこの油を検査するよ。
(3)この油を使ってナスを揚げるよ。
(4)このナスも検査するんだ。


k_2_05

キットを使って検査するよ


(4)と(5)に赤い線が見えるよ!


陽性反応だね。これは「小麦アレルゲン有り」だよ。



≪結果≫

えび 小麦
(1) 使用前の油(比較用) (-) (-) (-)
(2) 未使用の油で揚げたナス(比較用) (-) (-) (-)
(3) 未使用の油でナスだけを揚げた後の油(比較用) (-) (-) (-)
(4) えびフライを揚げた後の油(検証対象) (-) (+) (-)
(5) えびフライを揚げた後に揚げたナス(検証対象) (-) (+) (-)

 

(4)えびフライを揚げた後の油と(5)えびフライを揚げた後に揚げたナスのどちらも「小麦アレルゲン」が検出さたよ。
でも、えびフライのパッケージには「卵」と「えび」のアレルギー表示があったはず。「卵」と「えび」はどうして出てこないのかな?
えびフライが少なすぎた?それとも衣でえびが隠れていたから?卵の成分が少ないから?
うーん・・・・???


これは、実験をつづけて確認してみよう。