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2023年10月31日農産ブログ

長野県「信州産直組合」を訪問しました


こんにちは、農産バイヤーの吉岡です。毎度ご覧いただきありがとうございます!

10月19日(木)、信州産直組合にお邪魔しました。8月に続き2回目の訪問。今回は晩生種「ふじりんご」の目揃え会です。りんごの品種は数多ありますが、ふじりんごは消費者の方にとって最も馴染み深い品種だと思います♪
このふじりんごの出来が、その年の「りんご」の出来を言い表すと言っても過言ではない、りんごの代表格なのです!

  今年は春先の凍霜害で実の付きが悪い

例によって作柄ですが、今年は過去イチで作りづらい年と玉木組合長。収穫量は少なく、さらに小玉傾向とのこと。
一般的に果樹は、開花時期の4月上旬の気候がその年の実りを左右すると言われていますが、今年は、花はそこそこ咲いたんですが、その後の低温続きで受粉が進まず実が少ないとの事。いわゆる果樹農家を悩ます「凍霜害」です。一昨年も同様に凍霜害の被害が甚大で実りが少ない年だったのですが、今回はそれ以上だといいます。

下のほうに実が付かない

特に木の下のほうは実のつきが悪い状況です。これは、冷たい空気が下に溜まり、暖かい空気は上にいくという原理によって起こる現象で、春先の大事な時期に冷たい空気が溜まった下の方は、受粉を担うハチなどの活動が鈍り実が付きにくくなるのです。
さらに8~9月の記録的猛暑も追い打ちをかけました。うだるような暑さは人間だけでなく、農作物にとってもこたえるもの。葉っぱに隠れず日光を直接浴びた部分は、暑すぎて日焼けを起こしてしまいます。

ヤケ果やサビ果が多い

気候条件がすべての計画を狂わせてしまうんですね~
農業ってホントに大変です汗

というわけで、今年は限られた原料の中で吟味して出荷しなければなりません。特に日焼けに関しては、今季の早生種(つがる)・中生種(秋映、紅玉)などでもお申し出を多くいただいているだけに、組合による選果はもちろん、農家による選果から厳しい目でチェックし除去して集荷するようお願いをしてきました。

目揃え会の様子

信州産直組合の出荷基準表を下に添付しておりますので、詳しくはそちらをご覧になってください♪

最後に1つ朗報も。幸いなことに、肝心の食味は良好とのことです!
「雨が少ない年は糖度が乗る」
果樹栽培の格言みたいなものですね笑。今年は極めて雨が少なかったので高糖度が期待できますよ~

 
お待ちかね「信州の糖度選別サンふじりんご」は11月1回スタートになんとか間に合ったようです!
ただ、まだまだ油断禁物。産地では「自転車操業」状態で、収穫が追い付いていないとも聞いています。
この記事をご覧のみなさんも産地にエールを送りましょう!
信州さん、ガンバッテーーーー!!

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出荷基準表